第6回: 2011年7月26日(火) 参加者12名
(1) 会の趣旨説明 -ユニバーサルデザインの授業づくりとは-
(2) インストラクショナル・デザインについて 長崎大学教育学部准教授 寺嶋浩介先生
(3) 特別支援の考え方 長崎大学教育学部准教授 内野成美先生
(4) グループ・ワーク 「教室の中で困っている生徒はいませんか」
○今回は長崎大学からお二人の先生をお招きして
「特別支援の考え方をペースにした授業づくり ~一人も見捨てないユニバーサルデザインの授業づくり~」
をテーマに考えを深めました。
寺嶋先生からは,授業づくりの問題点,インストラクショナルデザイン(ID)とは何か,ガニエ9教授事象,ケラーのARCSモデル,
IDの視点からみた『学び合い』など。内野先生からは,隠し絵を通したLDの子どもの気持ちの疑似体験,面談実施の考え方,
参加者の事例をもとにした行動の背景や考え方などについてお話をしていただきました。
内野先生の話を聞いて改めて考えたのは,『学び手は常に正しい。』ということである。行動として表れるのには原因(背景)がある。
うまく育たなかった部分と発達障害の違いを正しく見極め,「子どもが何に困っているか。」「子どもの主訴(保護者の主訴)は何なのか。」
「子どもに必要なことは何か。」ということをはっきりさせて個に応じた対応をしていかなければならない。学び手について正しく理解し,
どのように授業をデザインすれば子どものためになるかということを考えながら授業づくりをすすめていきたいと思った。(松本)
※加筆,修正をお願いします。
第6回の計画
日時:2011年7月26日(火)18:30~(予定)
テーマ:特別支援の考え方をペースにした授業づくり ~一人も見捨てないユニバーサルデザインの授業づくり~
内 容:(1) 会の趣旨説明 -ユニバーサルデザインの授業づくりとは- 〈学びcafeメンバー〉 10分
(2)特別支援の考え方(仮) 〈長崎大学教育学部准教授 内野成美先生〉 20分
(3)インストラクショナル・デザインで授業づくりに(仮) 〈長崎大学教育学部准教授 寺嶋浩介先生〉 20分
(4)グループ・ワーク「教室の中で困っている生徒はいませんか」 20分
・〈生徒の言動-教師の対応-生徒の反応〉 (自分が思ったような反応ではない事例)を書き出してみる。
・グループで「こんな書き方でいいのかな...」「こんな生徒がいるんだけど,みなさんの学校ではどう?」などと相談しながら進める。
〈休憩〉※グループ・ワークで書き出したものをホワイトボードに貼り出す。 10分
(5)各グループの事例を簡単に説明, 〔検討〕ここでグループ・ワーク?それとも全体で(内野先生,寺嶋先生も交えて)話合いを進める? 50分
(6)振り返り 〔検討〕内野先生,○○先生にそれぞれ感想等を述べてもらう? 各自またはグループで振り返る? 15分
(7)お礼と学びcafeの参加呼びかけ 5分
(8)内野先生,寺嶋先生,深山先生,松本先生などのみなさんに個別に質問できる時間
※このような内容で進めていきたいと考えています。みなさんの御意見をください。(田中)
第5回: 2011年6月24日(金) 参加者4名
・『学び合い』実践授業報告(中理)
・学びの共同体(協同学習)の取り組み紹介
・特別に支援を要する生徒への対応について など
○今回は少ない人数でしたが授業風景を撮影した映像を見ながら,生徒の活動の様子,先生の工夫などについて語り合いました。
生徒に課題意識を持たせる導入,ルーブリックをわかりやすく生徒に理解させる工夫,生徒が課題に向き合う様子など映像を見ることで詳しく知ることができました。
学びの共同体については岡山県の中学校の取り組みについて,断片的ですが概要を説明しました。机に寝そべりながらも学習に参加していたり,学習に興味が
ない生徒でも教室で授業に参加している生徒を見て,先生方の努力による生徒とのかかわり,生徒どうしのつながりの大切さを改めて考えました。
特別に支援を要する生徒の事例について,どのように対応していけばよいか互いに考えを巡らせました。相談できる場があること,様々な校種や経験を持った人たち
が集まって語り合うことから何らかの解決策やアイディアが生まれると思います。実際に大きなプロジェクトのアイディアが...
次回の学びcafeは長崎大学の先生を講師にお招きして,「特別支援教育(特別に配慮を要する生徒への対応)」を話題にする予定です。
ぜひ,お気軽にご参加ください。 (松本)
第4回: 2011年5月6日(金) 参加者7名 (うち,新しく参加された方2名)
・新年度が始まって1ヶ月の『学び合い』の取組,現状と課題
・特別支援教育
・道徳授業での『学び合い』 など
○小学校,中学校,理科,数学,技術など校種や教科を超えて語り合いました。
深まりのある課題の設定,可視化の工夫,支援が必要な生徒へのかかわり,時間の確保,語りの重要性など「そうか!なるほど。」と再確認することができました。
また,道徳授業では,価値項目からスタートするのではなく,「子どもがどのようなことを大切にしているか」ということからスタートするという考え方が新鮮で,
視点を変えて考えることの面白さを実感しました。直接関係はないけれど,オズボーンのチェックリストがふと頭をよぎりました。
特別支援教育では,これからどのように支援をしていくか具体的で,目標としているもの(ゴール,ビジョン)がありありと目に浮かび,ゴールを見据えた計画,
ビジョンを明確にすることの大切さを改めて感じました。
実践ベースで語り合うことで,様々な気づきが生まれたり,がんばろうというエネルギーをもらうことができました。 (松本)
第3回: 2011年3月17日(木) 参加者4名
・理科公開授業(地層の観察)の指導案検討
・ルーブリックについて
・『学び合い』について
・特別支援教育について
・twitterのつぶやきを利用した道徳の授業 など
○理科授業の指導案検討の中で,特別支援について話題となった。支援を要する子に対する課題の設定のしかたやルーブリックの必要性などについての課題が見えてきた。
これからの授業づくりには,今まで以上に特別支援についての理解が欠かせないと感じた。特に中学校は,まだまだ不十分ではないのか。今回も小学校の先生が先生が参加してくださり,
よかった。
支援を要する子にも授業での達成感を抱かせることが大切で,そのために,その子に応じた課題を与える。ルーブリックのBやCにしか至らない(S-A-B-Cのうち)子にとっては,ルーブリック
の存在は残酷なのではないか。特にルーブリックについては,これまで考えたことのないことだった。
学びcafeが終わって,これらの課題について考えていたときに思い浮かんだ言葉が,「ユニバーサルデザイン」。
支援を要する子がいるクラスでも,すべての子に対して設定できる課題があるのではないか。すべての子に対して用いることができるルーブリックもつくれるのではないか。
附属中の前研究では,BESTトレーニングを開発して実施してきた。だれも間違うことがない課題をできるだけ速く取り組むトレーニング。
2年生の「化学変化と原子・分子」では,化学式,化学反応式のBESTトレーニングを毎時間やっている(“ダウンロードにアップしました)。
BESTトレーニングも参考になりそうだと思った。
○次回の学びcafeでは,特別支援を話題にします。4月開催予定。(田中)
第2回: 2011年2月23日(水) 参加者7名
・理科公開授業(1年生:地震,2年生:化学反応式)の指導案検討
・『学び合い』について など
第1回: 2011年1月28日(金) 参加者4名
・この会に期待すること
・Wiiリモコンを利用した簡易電子黒板 など